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研究内容

A01 フィジカル班Physical TeamA01-5 公募

Theme- 5 公募 Publicly Offered Research

公募(フィジカル)
第一期
 
閉鎖系に棲む動物の被食回避行動:両生類幼生をモデルとした実験生態学(岸田 治)
限られた空間にすみ、そこから離れることができない動物たちは、どのように生き残りを図っているのでしょうか。本研究では、両生類の幼生をモデルとして実験研究を行い、育った条件によって個体は行動をどうかえるのか、個体の行動は個体間の関係や個体の空間分布にどう影響するのかを調べます。
 
小脳活動の光計測と操作による 小脳活動の光計測と操作による小型魚類の階層ナビゲーションの理解(津田 佐知子)
群れのパターンはどのように形成されるのか、小型魚類ゼブラフィッシュにおいて、活動イメージング、光操作、行動観察などを用い、その神経基盤および発達環境による影響を明らかにします。
 
個体の不均一性がもたらす集団行動の多機能性:集団行動の高次遺伝基盤と制御(高橋 佑磨)
動物の群れは、多様な個性で構成されています。本研究では、群れの中の行動的、生理的、生態的多様性が、群れ全体の振る舞いやパフォーマンスに与える影響を調べます。
 
海を回遊するアカウミガメの多次元感覚による階層ナビゲーションの理解(坂本 健太郎)
広い海を回遊するアカウミガメは、移動スケールに応じた階層的なナビゲーション機構によって、移動の意思決定を行っていると考えられています。本研究では、革新的な技術を用いることで、ウミガメのナビゲーションに係る行動を精密に計測するとともに、人為的に行動に介入し、ナビゲーション機構の解明を目指します。
 
CPSにおける個体差を考慮した単独性動物の個体―個体群間の行動階層性の解明(小池 伸介)
Cyber Physical System (CPS)を用いることで、個体差を考慮して動物の行動を起因する要因とそれらの関係や、行動ダイアグラムを介した個体―個体群間の階層性の解明を目的とする。具体的には、既存のクマの行動および環境情報から、行動を支配する因子とそれらの関係をAIにより明らかにするとともに、個体間の行動を同期するトリガーとなる因子を把握する。
 
群れ形質の多様化をもたらす個体の行動特性とその神経制御メカニズム(田中 良弥)
群れ形質の多様化は動物種ごとの生活史や環境適応を実現するために大きな役割を果たします。本研究では、ショウジョウバエ科昆虫に注目することで、群れ形質の多様化をもたらす個体の行動特性やそれを制御する分子・神経回路機構を明らかにすることを目指します。
 
バイモーダルな感覚器官を使い分けるイルカの共同採餌行動(森阪 匡通)
本研究は,海洋の高次捕食者であり、エコーロケーションと視覚を同時に用いるイルカの行う、群集性魚類の共同採餌を総合的に理解することを最終目標としており、本研究期間内において、イルカの感覚器官(エコーロケーションと視覚)の使い分けについての飼育下での詳細な研究と野生下でのイルカの群集性魚類の捕食行動の行動学的記載を行う。
 
日本沿岸に生息する小型鯨類スナメリの移動行動と船舶が与える影響に関する研究(木村 里子)
ドローン調査により、非侵襲的に長時間、多量のスナメリの位置情報と動画を得、スナメリの様々な個体状態における移動行動を調べ、行動圏などの定量化に挑みます。沿岸における人為的撹乱として船舶航行を「介入」と捉え、階層ごとに影響を評価することで、具体的な保全策提言に貢献します。
 
野生ウマの重層社会における群内および群間の階層的インタラクション(山本 真也)
チンパンジー・ボノボ・ウマ・イヌなど様々な動物を対象に、ホルモンから認知・行動・社会・生態まで、幅広い手法を取り入れて研究しています。ドローンを用いた研究から、野生ウマ社会に重層構造を見出しました。群内・群間の同調・行動調整を調べることで、重層社会における集団行動のメカニズムを解明します。
 
環境・身体ダイナミクスの階層的変化に対する昆虫ナビゲーション戦略の解明とモデル化(志垣 俊介)
本研究はAnimal-in-the-Loopという生物が人工エージェントを遠隔操作する系を用いることで、環境と身体のダイナミクスが階層的に変化した際の昆虫の適応的な制御器の同定を目指す。これにより、環境の複雑さや身体特性が大幅に変わったとしてもナビゲーション機能を損なわずに移動可能な人工システムの創成が可能となる。
 
群れ形成によるホタテガイの集団防衛戦略の解明(三好 晃治)
近年、ホタテガイが最大30万個体に及ぶ集団を長期的に形成し、捕食者の接近に連鎖的に回避反応を示すことが初めて報告された。本研究では、単独生活および群れ生活それぞれの回避戦略と生残率の関係を検証し、集団防衛戦略としての群れの形成条件を解明する。
 
第二期
 
デジタルツインによって紐解く昆虫の環境適応的な行動選択過程の獲得(志垣 俊介)
本研究では、デジタルツイン技術を基盤とした昆虫用仮想現実システムを用いて、多様な空間における昆虫の感覚刺激と行動出力の連関関係を取得する。また,AI的解析手法によりどのような状態に価値を置いて行動を選択していたかを明らかにする。
 
動物装着型測器によるペンギンと他の動物の獲物追跡戦術とその誘導方式の解明(河端 雄毅)
野外で動物の追跡戦術(幾何学的法則)と誘導方式(どのように自身をその経路に導くか)を明らかにすることは容易ではありません。本研究では、動物装着型測器を用いてペンギンの追跡戦術を明らかにするとともに、他の動物への応用を目指します。
 
近縁種間において群れを作るか否かのスイッチングを制御する神経機構田中 良弥)
群れ形成は動物に広く見られる重要な生存戦略であり、群れを作るか否かは生活史や生息環境に応じて動物種ごとに柔軟に切替えが起きると考えられている。本研究では、ショウジョウバを使って群れ形成のスイッチングを制御する個体のナビゲーションや神経の働きを明らかにする。
 
大型陸上哺乳類の「渡り」にかかわる階層ナビゲーションのメカニズムの解明小池 伸介)
GPS受信機を用いて大型哺乳類(クマとシカ)の長距離移動の実態の解明と個体差を考慮してこれらの行動を起因する要因とそれらの関係や、行動ダイアグラムを介した個体―個体群間の階層性の解明を目指す。
 
小型魚類を用いた群れナビゲーションの階層ダイナミクスについての光解析(津田 佐知子)
小型魚類ゼブラフィッシュを用いて、群れの階層性がどのように形成されるのか、その神経基盤および発達期の環境などに注目し取り組みます。独自の光操作解析系による行動解析・神経活動イメージング、情報科学アプローチなどを通して、動物の群れの階層的ナビゲーションの制御機構を明らかにします。
 
ホタテガイの捕食回避機構における成長依存性の解明(三好 晃治)
我が国の水産重要種であるホタテガイは稚貝期には障害物に潜伏し、成長とともに集団形成することで、捕食回避する可能性が近年見出された。本研究では、ホタテガイの成長過程での捕食回避機構と個体間認知の進化を明らかにし、生息海域での個体群動態との関連性を解析することで、資源管理への応用を目指す。
 
視覚と聴覚の協調によって実現されるイルカの共同採餌行動(森阪 匡通)
海洋の高次捕食者であり、視覚と聴覚を同時にセンシングに用いるイルカの行う。群集性魚類の共同採餌を総合的に理解することを最終目標とし、研究期間内では、イルカの採餌時の視覚と聴覚の協調についての飼育下での詳細な研究と、野生下での共同採餌の個体の行動やインターラクション、魚種ごとの行動変化の研究を行う。
 
環境DNAを用いた放流アユの集団ナビゲーションの解明宮園 誠二)
本研究は、放流アユの環境DNA濃度の時空間変化と環境要因(河川水温、河川の分断化等)との関係を基に、放流アユの成長期初期から産卵期終了までの集団移動パターンにどのような環境要因が影響し得るか明らかにすることを目的としています。
 
磁気コンパス複合体の構造機能解析による 地磁気依存的ナビゲーション機構の解明金 穂香)
渡り鳥をはじめ、季節に応じて長距離を移動する動物たちは、地図を持たずとも自身の位置情報を正確に把握することができると考えられています。本研究では、こうした驚くべき高度な航行能力を生み出す、「磁覚」が発動する分子メカニズムに迫ります。
 
自律移動物体に関わる認知地図の神経機構の理解佐藤 直行)
認知地図は環境の地図の記憶で自己の移動イメージなどにも関わることが知られているが、他の動的物体との関連はこれまで調べられてこなかった。本研究では、没入型バーチャルリアリティ(VR)環境においてヒト脳波計測を行い、認知地図と自律的な移動物体の対応づけに関する神経機構を検討する。
 
重層社会における集団行動の個体群間・種間比較前田 玉青)
ドローンを使って、重層社会を作る動物の行動を研究しています。主に野生化ウマを研究していますが、他の種へも研究対象を広げたいと思っています。
 
捕食行動に利きを活用するナビゲーションシステムの神経機構竹内 勇一)
逃げる動物に襲う捕食者は、効率よく捕食できるように、行動や形態が洗練され進化してきた。その一つの形が捕食行動の「利き」であり、主に体の片側を使って捕食を試みる。ここでは、魚の鱗をはぎ取って食べる鱗食魚Perissodus microlepisを用いて、利きを活用する捕食ナビゲーションの神経基盤、後天的影響による左右性への影響を検証する。
 
集団行動の長期追跡を用いたマウスにおける階層的インタラクションの理解越智 翔平)
集団飼育環境のマウスの行動を長期間追跡・計測することで、集団ネットワークの推定や移動モデルの開発を目指します。社会性が低い特質が予想される自閉スペクトラム症モデルの追加や、集団環境に順化した個体を隔離することにより集団への介入を図り、集団社会やインタラクションの形成に至るメカニズムを解明します。
 
アワビの移動と漁業者のアワビ探索を考慮した資源量推定法の開発松本 有記雄)
水産資源を持続的に利用するためには、資源量推定は必要不可欠である。資源量は漁獲量を基に推定されるが、漁業者の漁獲への熱心さや漁業対象種が漁場内外を移動することで漁獲量が変化する。本研究では、海藻藻場の変動に応じたアワビの移動と漁業者の漁獲パターンを考慮した資源評価技術を開発することを目的とする。

Researchers A01-5 公募 研究者

  • ◎A01-5 公募 代表者 岸田 治 Osamu Kishida

    北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 准教授

    研究分野
    動物生態学
    研究キーワード
    生物間相互作用、捕食-被食関係、両生類、魚類、条件依存戦術
    研究室
    https://ok.fsc.hokudai.ac.jp/
  • ◎A01-5 公募 代表者 坂本 健太郎 Kentaro Sakamoto Q.

    東京大学 大気海洋研究所 准教授

    研究分野
    動物行動学、生理生態学
    研究キーワード
    バイオロギング、ウミガメ
    研究室
    https://sites.google.com/site/kqsakamoto/contact
  • ◎A01-5 公募 代表者 木村 里子 Satoko S. Kimura

    京都大学 東南アジア地域研究研究所 准教授

    研究分野
    水中生物音響学、環境影響評価、自然共生システム
    研究キーワード
    沿岸生態系、水圏大型動物、高次捕食者 、海棲哺乳類
    研究室
    http://satoko-kimura.sakura.ne.jp/
  • ◎A01-5 公募 代表者 山本 真也 Shinya Ymamamoto

    京都大学 高等研究院 准教授

    研究分野
    比較認知科学、動物行動学
    研究キーワード
    社会的認知、協力・協調行動、集団意思決定、社会ネットワーク、ドローン
    研究室
    https://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/members/shinya-yamamoto.html
  • ◎A01-5 公募 代表者 志垣 俊介 Shunsuke Shigaki

    国立情報学研究所・情報学プリンシプル研究系 助教

    研究分野
    生物模倣型ロボット、制御システム
    研究キーワード
    昆虫用仮想現実、気流可視化、匂い源定位、機械学習、ロボティクス
    研究室
    https://sshigaki.jimdofree.com/
  • ◎A01-5 公募 代表者 河端 雄毅 Yuuki Kawabata

    長崎大学 総合生産科学研究科(水産学部) 准教授

    研究分野
    動物行動学、捕食ー被食関係
    研究キーワード
    追跡戦術、誘導方式、捕食行動、バイオロギング、ジャイロスコープ
    研究室
    https://sites.google.com/site/kawabatalaboratory/
  • ◎A01-5 公募 代表者 田中 良弥 Ryoya Tanaka

    名古屋大学 大学院 理学研究科 助教

    研究分野
    行動神経生物学
    研究キーワード
    群れ形成、ショウジョウバエ、ゲノム編集
    研究室
    https://researchmap.jp/tanakaryoya
  • ◎A01-5 公募 代表者 小池 伸介 Shinsuke Koike

    東京農工大学大学院グローバルイノベーション研究院 教授

    研究分野
    生態学
    研究キーワード
    生物間相互作用、ツキノワグマ、大型哺乳類、野生動物管理、生物多様性
    研究室
    http://web.tuat.ac.jp/~for-bio/
  • ◎A01-5 公募 代表者 津田 佐知子 Sachiko Tsuda

    埼玉大学 大学院理工学研究科 准教授

    研究分野
    神経科学、発生生物学
    研究キーワード
    神経活動イメージング、ゼブラフィッシュ、群れ行動、時系列解析
    研究室
    https://www.tsuda-lab.org/
  • ◎A01-5 公募 代表者 三好 晃治 Koji Miyoshi

    北海道立総合研究機構 中央水産試験場 主査

    研究分野
    底生生物における行動生態学
    研究キーワード
    ホタテガイ、ヒトデ類、群れ形成、捕食ー被食関係、行動生態学
    研究室
    https://www.hro.or.jp/fisheries/research/central/section/kougaku.html
  • ◎A01-5 公募 代表者 森阪 匡通 Tadamichi Morisaka

    三重大学 大学院生物資源学研究科 教授

    研究分野
    鯨類行動学
    研究キーワード
    鯨類、採餌、視覚、聴覚、トラッキング
    研究室
    https://marinemammal.jimdofree.com/
  • ◎A01-5 公募 代表者 宮園 誠二 Seiji Miyazono

    山口大学 大学院創成科学研究科 准教授

    研究分野
    魚類生態学
    研究キーワード
    魚類、環境DNA、群集生態学、河川、回遊
    研究室
    https://sites.google.com/view/seijimiyazonowebsite/home
  • ◎A01-5 公募 代表者 金 穂香 Kim Suhyang

    東京大学 先端科学技術研究センター 研究員

    研究分野
    構造生物学
    研究キーワード
    構造生物学、生化学、磁気コンパス、磁覚、渡り鳥
    研究室
    .
  • ◎A01-5 公募 代表者 佐藤 直行 Naoyuki Sato

    公立はこだて未来大学 システム情報科学部 教授

    研究分野
    計算論的脳科学
    研究キーワード
    空間認知、神経同期、脳波、脳の理論、エピソード記憶
    研究室
    https://www.fun.ac.jp/~satonao/index-j.html
  • ◎A01-5 公募 代表者 前田 玉青 Tamao Maeda

    総合研究大学院大学 統合進化科学研究センター フェロー

    研究分野
    動物行動学
    研究キーワード
    ドローン、ウマ、重層社会、トラッキング、集団行動
    研究室
    https://sites.google.com/view/tamaomaeda/
  • ◎A01-5 公募 代表者 竹内 勇一 Yuichi Takeuchi

    北海道大学 理学研究科 准教授

    研究分野
    神経行動学、神経科学、ゲノミクス
    研究キーワード
    左右性、利き、脳の左右差、捕食被食関係、学習
    研究室
    http://www.neuroecology-takeuchi.com/index.htm
  • ◎A01-5 公募 代表者 越智 翔平 Shohei Ochi

    東北大学 医学系研究科 助教

    研究分野
    神経行動学、神経発生学
    研究キーワード
    ホームケージモニタリング、群飼解析、自閉スペクトラム症モデル、マウス、性差
    研究室
    http://www.dev-neurobio.med.tohoku.ac.jp
  • ◎A01-5 公募 代表者 松本 有記雄 Yukio Matsumoto

    東京海洋大学 水圏科学フィールド教育研究センター 准教授

    研究分野
    行動生態学、水産増殖学
    研究キーワード
    エゾアワビ、海藻藻場、個体ベースモデル、資源管理
    研究室
    https://researchmap.jp/yukio_matsumoto
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