Theme- 3 髙橋班 Team TAKAHASHI
場所細胞・格子細胞活動の計測と操作による階層ナビゲーションの機能解明
脳内の海馬やその周辺部位にある場所細胞や格子細胞の活動を手がかりとし、階層ナビゲーションを神経科学的に理解する研究です。神経活動計測・操作が可能なモデル動物であるラット・マウスの利点を活かし、外的要因だけではなく内的状態をも踏まえ、行動ダイアグラムの要素を詳細に同定します。
前領域(生物ナビゲーションのシステム科学2016-2021)の成果である再構成可能な迷路をプロトタイプとし、A02サイバー班と共に自動変形や非接触介入などを組み込んだ環境型χlogbotを開発します。同じく前領域で確立した無線脳神経細胞活動ロガーをA01フィジカル班内で連携し、装着型χlogbotに発展させます。海鳥やサケ科魚類を対象とし、自然環境下での階層ナビゲーションに関する神経メカニズムを解明していきます。A02サイバー班との協働を介し、場所細胞や格子細胞を含めた深層学習モデルを用い、時空間因果推論や強化学習を組み込んだCPS(サイバーフィジカルシステム)を構成することで階層ナビゲーションの包括的な理解を目指していきます。
A01-3 髙橋班 研究者
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◎A01-3 髙橋班 代表者 髙橋 晋 Susumu Takahashi
同志社大学 大学院脳科学研究科 教授
- 研究分野
- 神経科学
- 研究キーワード
- ナビゲーション、エピソード記憶、海馬、場所細胞、頭方位細胞
- 研究室
- https://www.takahashilab.com
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◎分担者 牧口 祐也 Yuya Makiguchi
日本大学 生物資源科学部 准教授
- 研究分野
- 魚類の繁殖成功に関する生態学的研究
- 研究キーワード
- 魚類繁殖生態、バイオロギング、サケ科魚類
- 研究室
- http://y-makiguchi-web.main.jp/
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◎分担者 井出 薫 Kaoru Ide
同志社大学 大学院 脳科学研究科 助教
- 研究分野
- 神経科学
- 研究キーワード
- ナビゲーション、エピソード記憶、パーキンソン病、海馬、場所細胞
- 研究室
- https://www.takahashilab.com