Theme- 5 川嶋班 Team KAWASHIMA
データ駆動型 Swarm-Machine インタラクション技術の創出
魚類などの生物は、個体同士が相互作用(インタラクション)を行うことで、群れとしての複雑な振る舞いを表します。では、群れ内部のどのような構造が、群れの特徴的な行動を支えているのでしょうか。本研究では、受動的な観測だけでなく、群れへの能動的な介入が、群れのメカニズムや社会構造などの解明・モデル化につながると考えます。そこで、フィジカル空間における計測と介入、およびサイバー空間における計測結果からのモデリングや介入方策決定を密に結合させたフィードバック・ループの枠組みを設計し、人工システムを通じて群れに介入しナビゲーションを行う Swarm-Machine インタラクション技術の創出を目指します。
具体的には、(1) 生物の行動ダイアグラムに関する知見/制約条件を柔軟に組み込みつつ、説明・解釈可能性の高いモデルを獲得するモデリング技術を、A02サイバー班とも連携しながら開発するとともに、A01フィジカル班の多様な生物種により検証を行います。さらに、(2) 視覚優位な魚種の群れを主な対象として、映像提示などの疑似個体による介入を行う環境型χログボットを開発し、介入に対する群れの反応に基づいて、個体間相互作用モデルを精緻化する枠組みを構築します。
A02-5 川嶋班 研究者
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◎A02-5 川嶋班 代表者 川嶋 宏彰 Hiroaki Kawashima
兵庫県立大学 情報科学研究科 教授
- 研究分野
- 知能情報学、知覚情報処理
- 研究キーワード
- パターン認識、機械学習、コンピュータビジョン、群行動解析、マルチモーダル・インタラクション
- 研究室
- https://interaction-lab.org/ja/
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◎分担者 波部 斉 Hitoshi Habe
近畿大学 情報学部 教授
- 研究分野
- コンピュータビジョン
- 研究キーワード
- 画像認識、物体検出、物体追跡、行動解析、パターン認識
- 研究室
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◎分担者 新里 高行 Takayuki Niizato
筑波大学 システム情報系 助教
- 研究分野
- ソフトコンピューティング
- 研究キーワード
- 複雑系、集団現象、創発、認知科学
- 研究室
- https://www.takayukiniizato.com