Theme- 2 前川班 Team MAEKAWA
自律的に計測・介入を行うχlogbotのアルゴリズム開発
これまでの動物行動分析の研究では、生態や神経研究でのフィジカル空間におけるデータ計測と、情報研究でのサイバー空間におけるデータ分析が分離しており、対象行動の全貌を明らかにするまで計測と分析のサイクルを何度も繰り返す必要があり、またその手段には限界もありました。このような課題を克服するため、本研究では(1)能動的人工知能を用いた計測・介入手法の研究、(2)介入手段を備えたχlogbotハードウェアの開発を行います。
(1)では、動物の隠れた行動メカニズム(行動ダイアグラム)を解明するための介入方策を決定する強化学習手法に取り組みます。各班と協力して様々な動物(マウス、線虫、魚、昆虫等)を対象とし、好奇心による介入・観測を行うAIや、比較群(例:疾病と健常の個体)の行動の差異を顕著化させる介入方策を自動的に探索するDeepHLχの開発に着手します。(2)ではA02-1橋本班との連携により装着型χlogbot(海鳥、コウモリなどを想定)のソフトウェアを、A02-4牧野班、A01-4西森班との協働により環境型χlogbot(線虫やマウス、アリを想定)を開発し、(1)との統合を図っていきます。
A02-2 前川班 研究者
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◎A02-2 前川班 代表者 前川 卓也 Takuya Maekawa
大阪大学 大学院情報科学研究科 准教授
- 研究分野
- ユビキタスコンピューティング
- 研究キーワード
- ウェアラブル・ユビキタスセンシング、行動認識、行動分析、バイオロギング、屋内位置推定
- 研究室
- http://www-mmde.ist.osaka-u.ac.jp/~maekawa/index.html
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◎分担者 木村 幸太郎 Kotaro Kimura
名古屋市立大学 理学研究科 教授
- 研究分野
- 神経科学
- 研究キーワード
- 感覚応答行動、感覚情報処理、イメージング、線虫、光遺伝学
- 研究室
- https://www.kokimura-lab.org
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◎分担者 竹内 孝 Koh Takeuchi
京都大学 大学院 情報学研究科 助教
- 研究分野
- 機械学習、データマイニング
- 研究キーワード
- 時空間データ、パターン抽出、因果推論
- 研究室
- https://koh-t.github.io/jindex.html